2007-07-15 ■ VSS title 温かい心(NO.43)「手、冷たいね…」あの雪の夜、君はそう言ったっけ なら、今の君の心もきっと、とっても温かいのかな 淡い微笑みを僕に向けて眠る君 僕の膝に頭を乗せて、残りわずかな熱を僕にうつす君 いくらキスをしても、君はもう目をあけようとはしない もう、その頬を朱に染めて僕を見上げてくることもない君の後を追うように、頭上でまた桜が散って宙を舞った 残された僕は、そうして桜とともに静かに泣いたのだった