ざんげの意味を込めて1ネタage

title 戦場喫茶(NO.37)
女はその水掛け論に終止符を打つべく、冷めた珈琲に口をつけた
男もようやく周囲の冷たい眼に気付いたか、既に飲みきった自分のカップに手をつけ・・離す
もう、おしまいなのか? の問いに女は返答のかわりにカップの紅を拭って肯いた
しばしの沈黙、聞こえるのは男女を指すひそひそ声と流れるジャズのみ
そこに女の声が無感情に、しかしはっきりと響いた
慰謝料、その言葉を皮切りにまた言葉は弾丸となって銃口から飛び出しはじめた