title 激闘の最終戦(NO.48)


それはまさに絶体絶命のピンチといってよかった
敵がその一瞬の隙を見逃すはずもなく、現に敵は自陣の奥深くにその歩を進めている
守備陣も完全に崩壊、数刻前には勝ち戦と目されたその余裕は何処へいったのだろうか
眼前では相手の主砲が、鈍く黒光りする長物をこちらへ向けている
…ここで抑えなければ、やられる!


汗を一拭いし、戦場の真ん中に佇むひときわ小柄な「戦士」は軽く味方を見渡した
疲労の色をかき消すように、一同は決意を伴った頷きを男に返す
それを確認し、男は交わしたサインを元に今日の百球目を投じた


〜あとがき
「鈍く黒光りする長物」のところで違うナニを想像した人は、素直に手を上げましょう。はい、今手を上げた人はダメ人間。