久しぶりだから書式を忘れた・・ 本日限りで復活、今後は未定

title 日付変更線の終着駅(作品NO.035)
飛び乗った電車はその常に漏れず、多量の酒気を帯びていた
偶然空いていたスーツ男の隙間に刹那の躊躇の後、その身を滑り込ませる
そのシートの硬さと身に染み付いてくる臭気に思わず、下を向いてため息を吐き・・
次に聞こえたのは終点を告げる、車掌の鼻にかかったアナウンスだった
そして先刻呑んだビールの酒分をため息にこめて、緑のシートから重い腰を車外のベンチへ向けた
無意識に見上げた先の駅の時計はそろって漆黒の空を指していた
そのとき初めて自分の時計が止まっていることに気づき、今日何回目かのため息を漏らした