title アンタレスの輝き(作品NO.025)
ねぇ、お父さんはどこに行ったの?
少女は星の瞬く寒空の下で母にそう聞いた
奈津子・・お父さんはね、お星様になったのよ
じゃあ、あれがお父さん?とひとつの星を指さした
ちがうわ、・・そうね、奈津子の誕生日にお空を見上げてごらん
幾年も経った夏の夜、空を見上げた女性を蠍座の首星がそっと見守っていた