何々診断批判

よく「●●診断」だとかをそこかしこで見る。占いの類と並んで、ブームなのだろう。かくいうわたしも信心深くはないが、ついついやってしまう。しかし、診断結果をみてやっぱりわたしはがっかりしてしまうのである。文面がありきたり且つ抽象的すぎるのである。
例を挙げてみよう。たとえば貴方が何たら診断をやったとして、結果の画面が表示される。すると、こんな文面が現れる。

■■さんはこだわりの強い人です。
■■さんは時々、人付き合いで悩んでしまうときがあります。
■■さんは考え事のせいでやるべきことに集中できないときがあります。
■■さんはさみしがりやです。

それっぽいものを四つ並べてみたが、おそらくどれか一つぐらいは「あー、あるある」があったかと思う(もしなかったらごめんなさい)。それぞれへの種明かしはこんな感じである。

1.「こだわりの強い人」:いわずもがな、何に対してと書かないのがミソ。読んだ人は勝手に脳内補完をしてくれます。
2.「人付き合いで悩むことあり」:これのポイントは「時々」。読んだ人に「あるかも」と思わせることが大切です。
3.「考え事で集中できない」:「考え事」「集中できないとき」は誰だってあるかと。組み合わせるだけであら不思議、それっぽい文面。
4.「さみしがりや」:これは女性が2次会で男性を落とすテクのひとつらしい。「そうかな?そうかも…」と思わせる一文。

何々診断のなかにはきちんと学問に則ったすばらしいものもあるが、現状は玉石混合である感が否めない。抽象的な言い回しには気をつけて、診断ライフをお楽しみ願いたく思う。