お久しぶりです、皆さん。…Akaganeですよー。




さて、ここ2週間ちょろっとの話は明日あたりに軽くまとめて扱うとして、今日はお詫びを兼ねて宣伝を一丁やりたいと思います。
現在わたしは、秋学期の期末試験云々を半ばすっぽかしてとある原稿を打っております。まあ、平たく言うと文芸のHPに寄稿する原稿なんですが。


で、その1月末尾〆切な原稿ですが、完成次第わたしのHPにもあげようと思います。今回はまさかの「学園(?)ラブコメ(?)もの」です。…ジャンルしゃべるだけで「(?)」が2つもある点については気にしないでください。あと、「Akaganeがはたしてそんなもの書けるのか」という疑問も今回は受け付けません。半分以上はウイスキーボンボンと勢いだけで書いておりますので。…さすがに校正のときは素面(シラフ)でいきますが。


さて、もうここまで書いたらわたしがなにをするかはお分かりでしょう。件のSS(長さ的には短編じゃなく中編かも)のうち、序章をのせておこう。これは、そんな執筆休憩中の暇つぶし企画です。ということで、読んでみたい物好きな方は以下をどうぞー。…気が向いたらまた第1章も明日ぐらいにうpしてみようかしらね?

お詫び:実はまだタイトルが決まってない罠。後日また決めよう…。

序幕 幕の向こうから聞こえる声は


 「からっ風」なんて言葉が昔からあるように、この土地では雪はめったに降らない。今年もその例に漏れずついにカレンダーは3月を示し、季節は春になってしまった。私達は今月の20日を境にこの高校を卒業することになっている。あれは、まだ寒さの残る3月5日のことだった。
 「…ということで、よければ協力してほしいな?なんて。……だめかなあ?」
 目の前で親友が目尻を下げて上目遣いに「お願い」をしている。ぱっと見、それは本当のお願いであり、当人も本当のお願いのつもりなのだろう。ただ、私は彼女に「借り」があった。…まあ、それはべつの話だけど。
 「ま、すずかの頼みなら断れない、か。しょうがない、親友のために一肌脱いであげますか。…あぁ、そこの渡辺。ちょうどいいところに……」
 そう、これが事の発端。私が後に「策士」とも呼ばれることになる所以である。