黒い砂⑦ 〜あとがき、という言い訳

これも一応、「続きを(ry」形式にしときます。ある意味、ネタばれを含んでますので、ね?


 この作品は元々、2学期に皆の原稿を集めて冊子にしたうえで品評会みたいなものをしよう、という趣旨のもとに提出された課題(?)なんですが…。こういう滞納者(ちなみにオレ以外にも若干名います、念のため)のせいで品評会企画は無期限の延期になりました。あはは、ゴメンね。
 で、一応説明しておくとこの度は、「文鳥ツアー(鳥取旅行のこと、夏休みを利用して文芸のメンバーで行った)を通して、なんか書け」てな事で、おそらく他の人は鳥取砂丘について書くやろな〜、と思いながら自分も砂丘ネタでいかさしてもろたわけなんですけども…。でもね。

 普通に、皆で見た昼の砂丘を元にしても・・・・
「あ、あかがねさんも砂丘ネタや〜」
「うーん、やっぱり、砂丘ネタやったら○○さんのほうが情景描写が(ry」
「そやんなー。なんか表現も自然で、砂丘の綺麗さとか(ry」
「でもってこっちのほうがキャラもたってるし(ry」

 と、そこまではいかんでも、こんな物書き1年目(下積みとも言いがたい期間を含めても3年目)のコワッパが正攻法でいっても、色んな所で完敗しそうだと踏んだ私は色々と考えをめぐらす。


…なんにも浮かばない。

 とりあえず、気分を変えようと窓を開け、換気中の空き時間を利用して外に出た。晴れだ。近くのメインストリートは、正月もあけて仕事始めのリーマン達がせっせと社用車を動かしていた。
 何かアイデアはないかと、近くのお寺まで行ってみる。そこは春になるとちょっとした名所で、桜を一目見ようと観光客が国内外から押し寄せるスポットだ。しかし季節は冬。冬将軍の凱旋に、桜は一枚たりとも葉を出してはいなかった。無論、観光に来る物好きも…まぁ、多くはなかった。


   (寺?神社?はて…)
 なにか、頭の奥底で蠢くネタのかけら。しかし、目に見える形にはならない。そんな歯痒さを秘め、開け放っていた窓を閉めて部屋を見たとき、それは閃きという快感にとってかわった。
 視線の先には、一冊の漫画が埃を被ってこちらにかすかな、しかし当時のオレにとっては十分すぎるほどの存在を示していた。


ひぐらしく頃に


これだ!! という快感と同時に、オレの脳裏にはもうひとつ、違うものが浮かび上がっていた。


   (オレの閃きって、しょぼいのぅ… _| ̄|○ )


うるさい。ほっとけ。

ちなみに『黒い砂』の原稿を担当のid:Yaenに提出したら、「質が低い」などの大変優しい、涙ちょちょぎれるコメントをいただきました。ほんとうにありがとうございました。


感想・コメント・抗議等、なんでも構いません。なにか一言いただけると物書き冥利に尽きます。