黒い砂⑥ =最終回=
皆さん、抗議なり批判なり、ご意見・ご感想のほど、よろしくおねがいします。今後、物を書くときの参考や励みや反省にしますので。
ちなみに本文は今回で終わりですが、⑦としてあとがき(言い訳)を掲載いたします。提出したあとがきとは若干違うところがありますが、品質上は全く問題ありません。と、いうかこっちのほうがかなりぶっちゃけてるかも…。
黒木さん。いったいあの晩、なにがあったんですか?
ベッドから起き上がったオレに、その男はスーツの胸ポケットから黒い手帳を取り出して、開けて内側を向けた。それはこの男、岩本英樹が警察官であることを証明していた。
「鳥取県警の岩本です。我々は現在、貴方の友人で、事件当夜に行方不明となった藤本翔一さんを探しています。藤本さんを最後に見たのはどうやら貴方なんですよ。どんな些細なことでも構いません。なにか… あ、ちょっと失礼…」
……はいもしもし、岩本です。…なんですって!……はい…はい、分かりました。では…
岩本が携帯電話をズボンのポケットにしまい、こちらに向き直る。心なしか、顔が強張っているように見えるのは気のせいだろうか。
「黒木さん。先ほど藤本さんが遺体で発見されたそうです。…それが、死亡推定時刻なんですが、およそ二二時三〇分から二三時三〇分の間だそうです。 …黒木さん、貴方を疑うわけではありませんが…。貴方が宿舎を出発したのは本当に〇時前だったんですか?それでなければ…、貴方は死人と歩いていることになりますよ」
外でまた、嘲笑うかのように風砂が蝉の声をカサカサとかき消した。
The end...