黒い砂③

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鳥取砂丘連続失踪事件


 鳥取砂丘付近にて、一九八〇年頃より若い男女を中心に失踪が頻発している。失踪者の殆どが観光者で、夜半に鳥取砂丘へと赴いていることが判明している。
 最初の失踪は一九八一年六月三〇日未明。東京都在住の都立文京大学経済学部に通う三回生、杉本ひとみ、二〇歳。友人でサークル仲間の財前夏子とともに砂丘へと出かけたきり行方不明になる。七月一日早朝、鳥取県警に捜索願が提出され、警官五〇〇人を動員しての捜索が行なわれたが両名とも発見されなかった。八八年九月末日、捜索打ち止め。
  以下は失踪者のリストである。現在も一連の失踪を事件として捜査中である。

   八一年  杉本ひとみ(東京・二〇歳)、財前夏子(東京・二一歳)
   八四年  近藤愛美(兵庫・二四歳)、西井大輔(大阪・二二歳)、各務敏郎(山形・四二歳)
   八六年  葉山浩一(茨城・二〇歳)、美代ゆき(青森・二一歳)、相川学(愛知・一七歳)、
        小林希美子(愛知・一八歳)、広瀬佳奈(愛知・一八歳)

(次ページに続く)